1957-04-05 第26回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号
衆議院の解散近しという記事が新聞にぱっと出ると、それというので、時候見舞のはがきを一万枚も出したり、ポスターを町中にだあっと張りめぐらしたり、そういう事実をあなたは知らないとおっしゃるなら、私は幾らでも列挙してお教えしますが、たくさんあるのです。
衆議院の解散近しという記事が新聞にぱっと出ると、それというので、時候見舞のはがきを一万枚も出したり、ポスターを町中にだあっと張りめぐらしたり、そういう事実をあなたは知らないとおっしゃるなら、私は幾らでも列挙してお教えしますが、たくさんあるのです。
実際問題として、若しそれを一切よろしいということになれば、すべて選挙民に対する暑中挨拶、時候見舞といつたような形で、運動するというようなことになつてしまうわけでございまして、従つて正当な選挙運動とさようなものの見分けがつかなくなるというのが、この「みなす」の規定の起つた趣旨であろうと解釈しております。
それからなおすでに今秋議会が解散されるであろうという新聞論調から考えまして、やはり相当早くから事前運動というものが行われておりまして、非常に巧妙な手段によつて行われる、或いは後援会、支部の組織結成を擬装して行う事前運動であるとか、或いは旅行会とか各種宴会、慶弔、祭典、開業開店その他各種行事に便乗し、又時候見舞挨拶に名を藉つて金品の寄贈というようなことが非常に行われております。
そうすると、かりに五千枚の年賀状を出しますと、五千枚残りますので、残りのこの五千枚をまた時候見舞等に使う。こういうことになると、自然とはがきの使用量が増して来る。そして收入がふえますので、そういうようなことをひとつ御研究になりませんか。この点をお尋ねしておきたいと思います。
実際の時候見舞とか、儀禮的なものとか、新年の挨拶状というものは葉書でありますが、やはり実際のことになれば封書の問題になると思います。その意味から言つて、大衆ということを掲げて葉書を上げないというのならば、その意味から言えばむしろ私は封書の方にその考え方を持つて頂きたいというような考えを持つております。